県警外事課と気仙沼署は13日、外国人研修・実習生として働いていた工場から失跡したとして、中国籍の劉春芳容疑者(30)を入管難民法違反(不法残留)の疑いで逮捕したと発表した。調べでは、劉容疑者は気仙沼市内の水産加工場で働いていた7月、勤務先の宿舎から失跡し、ビザの有効期間だった8月31日を過ぎても日本に不法残 留した疑い。劉容疑者は2005年8月から水産加工場で研修を始めたが、失跡後、偽造したパスポートと外国人登録証を使って、静岡県浜松市の自動車部品製 造工場で働き、多いときには約19万円の月収を得ていた。研修・実習生当時の月収は6~7万円だったという。
劉容疑者は調べに対し、「実習中、怠けていた他の中国人と同じように扱われた」「中国人の親せきに『もっとお金を稼げるところがある』と誘われた」などと、失跡の動機を話しているという。
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県警によると、外国人研修・技能実習制度で入国し、その後、工場などから失跡した県内の研修・実習生は今年、少なくとも12件22人に上っている。いずれも中国人で、内訳は男9人、女13人。
高い賃金を求めて首都圏などに移動するとみられ、県警は「研修・実習生の受け入れ企業・団体は逃走防止のための対策が必要だ」と指摘している。
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