タイに進出している自動車や電機メーカーなど日系企業の後押しでバンコクに工業大学が設立され、「日本語ができる技術者」を目指し、人材育成が本格的に始まっている。
日本とタイの産業協力を担う「泰日経済技術振興協会」(バンコク)が約5億バーツ(約17億円)をかけ、今年6月開校した「泰日工業大学」で、工学部のほか情報学部と経営学部を設置。社会人が週末に通う大学院もある。
日本の経済産業省は専門家の派遣や教材作成などで支援。大学側は日系企業から旋盤やエンジン模型などの提供を受け、実習時間の充実を図っている。
工学部の自動車工学科1年、スパットラー・チューンプリーさん(18)は「将来、日系企業に入って、技術分野の通訳をしたい」と語った。卒業後、優先的に日系企業に就職できると聞いて入学したという。
課題は、学費が国立大の2倍の水準に当たる年間6万バーツとやや高めなこと。講師の水谷光一さんによると「一部の学生には奨学金を支給して、優秀な学生の確保に努めている」といい、現在、約400人の学生は、5年後には3000人程度に膨らむ見通しだ。(バンコク 共同)
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