2007-12-19

トヨタ系進出人材育成急げ

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 トヨタ自動車グループのセントラル自動車(神奈川県相模原市)の2010年の工場稼働に備え、県は、自動車関連産業の開発分野で、高い技術力を 持った即戦力の人材を育てる「みやぎカーインテリジェント人材育成センター」を来年1月創設する。技術力向上で、地元企業の新規参入や、将来、研究開発か ら生産まで県内で行えるよう関連企業の集積を促すことがねらい。今年度から3年間の予定。

 県の外郭団体、みやぎ産業振興機構が中心となって取り組む。今回の人材育成事業は、企業立地促進法に基づき、今年度の5600万円の費用は全額、国の予算で賄われる。

 県内の理工系の大学や高専などのほか、トヨタや、デンソー、アイシン精機などの自動車関連企業から、講師派遣やカリキュラムの提供などの協力を受け、産学官が連携して取り組む。

 今年度は、大学生や高専生、若手技術者を対象に、東北電子専門学校(仙台市青葉区)で、来年2~3月、12~18時間、パソコンを用いた実習を行 う。車の電子制御システムの開発技術のほか、試作品を作らずにパソコン上で様々な模擬実験を行い、車の性能などを解析する「CAE」などを学ぶ。

 同センターでの取り組みのほか、生産分野では、大崎市域で、地元企業を対象に「カイゼン研修」に取り組む。トヨタ自動車のOBらが、経営者や現場 リーダーに対し、生産工程の効率化について指導するほか、関東自動車工業岩手工場の見学も行う。また、若手を育成するため、製造業になじみが薄い仙台市域 の高校生を対象としたインターンシップの拡充も図る。

 一方、東京エレクトロン(東京都港区)の進出にも備え、次世代産業の核となる半導体などを製造する高度電子機械産業の人材育成にも乗り出す。今年 度予算は1800万円。国が全額負担する。コスト軽減が図れる「CAE」の技術を、地元企業の若手技術者に身につけさせる講座を実施する。


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