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前回は 中国での人材活用におけるポイントとして、「人づくり」の中で留学生の活用と研修の充実の2点について述べた。今回は、引き続き「人づくり」のマネジメン トからグローバル人材の活用について述べたい。この点については、中国のみならず日本本社側での外国人活用という意味で関心が高まっているテーマである。
グローバル人材の活用とはそもそもどういうことなのか。
グローバル化の本質は、資金・技術・情報などが国境を越えて瞬時に移動できるようになったことと言われる。そうした背景の中で、「人」も自由に移動がで きるようになってきた、つまり人の「モバイル化」が起こっているということだ。世界で用いられているビジネス言語である英語が話せてIT・金融技術・コン サルティングなど独自のスキルを持つ人材は特にそういう傾向にある。
そうした背景において、中国人も例外ではない。彼らの場合、現在 注目されている中国語が母国語である。その上、英語を用いて仕事ができる機会があるキャリアを積むことはキャリア形成上非常に関心が高いだろう。世界中に 異動できる、本社採用であるという点は強い動機付けになると考えられる。
しかし、それには本社の人事制度をMBA卒など優秀な人材に対する処遇を十分に与えられる制度に改革することが必要である。日系企業では、本社採用の中国人スタッフについては、現行の人事制度では処遇に無理が生じるとの声も聞かれる。
一方、世界的な日本ブームにより日本語学習者が増える状況が起こっており、外部環境としては日本企業に追い風の面もある。「本社採用する中国人人材を日 本のみならず中国でも発掘している。本社で日本語教育をさせて世界の拠点に送り出し“グローバルに活躍できる人材”の育成をしている」という企業も出てき ている。英語がグローバルなビジネス言語という流れは変わらないが、日本語を勉強して日本企業で働きたいという外国人もいるのである。
最近は米国のサブプライム危機の影響でアジアの欧米系の金融機関などがリストラを行っており、その結果日系企業に優秀な人材が流れてきているという話が ある。インドなど従来は欧米のオフショア開発やBPO業務を請け負っていた国が、欧米からのIT投資が冷え込んでおり日本企業との連携に目を向け始めてい るという流れも出てきている。
こうした状況は、日本企業そのものの経営体質が強化されたり、魅力が増した結果というよりは、外部環境 の変化による偶発的な状況とも言える。しかし、こうした千載一遇のチャンスを生かさない手はないだろう。そうした意味では、彼らに日本語を教育しつつグ ローバルに活躍できるキャリア形成についても制度を構築していくことがより重要になる。(執筆者:九門崇)
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2008-08-04
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