2008-08-29

外国人実習生:インドネシア人の漁業実習生受け入れ、暗礁に 越前町計画 /福

:::引用:::

◇福井市「制度違反」が影響、第三者に委託できず

 国の外国人研修・技能実習制度を利用し、越前町が計画しているインドネシア人漁業研修生の受け入れ計画が暗礁に乗り上げている。今年2月に、福井 市が漁業研修生受け入れの管理業務を、制度に違反して第三者に委託していた問題が発覚したことの影響だ。同町は08年度の当初予算案に事業費を盛り込んだ ものの、開始時期のめどはたっていない。【松井聡】

 同町は99年5月にベトナム人漁業研修生2人を受け入れたが、01年8月と02年4月に2人が相次いで失そうした経緯がある。関係者によると、町 はこの経験から当初、今回の受け入れに否定的だった。しかし、人手不足にあえぐ地元漁協からの強い要請で、インドネシア人6人の受け入れ計画を策定。開始 時期は今年6月ごろの予定で、当初予算にも事業費用として研修生への手当や食費など計490万円を計上した。

 これを受け漁協側は、管理業務の一部をノウハウを持つ東京都内の会社に委託することを検討していたという。

 しかし、今年2月、福井市のインドネシア人研修生受け入れ事業で、制度では禁止されている第三者への業務委託が発覚。5月には、研修生9人のうち2人が失そう。同市は現在も名古屋入国管理局から調査を受けいている。

 越前町の担当者は「町でも受け入れの態勢が整っておらず、第三者に業務委託しないで受け入れるのは難しい。福井市の問題もあり、現在も受け入れ開始のめどはたっていない。事業の今後は不透明だ」と話す。

 市民団体「外国人研修生権利ネットワーク福井」の高原一郎事務局長は「越前町は失そうを経験しており、問題点をどう克服したのかが問われている。安易に制度に反して業務委託すると、福井市のような問題が再び起こる」と、指摘している。


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