2008-08-25

外国人技能実習生受け入れ

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福島労働局が、外国人技能実習生を受け入れている県内の124事業所を対象に立ち入り調査を行った結果、このうち約9割で、実習生の時間外労働や 賃金不払いなどの法令違反があることが分かった。同労働局では「非常に高い割合で遺憾」とし、違反のあった事業所に対し、是正を求めて行政指導を行った。

 きっかけとなったのは、田村市の縫製加工会社で昨年1月、ベトナム人実習生に対して時給300円程度と、不当に低い賃金しか支払われていなかった のが判明したこと。これを受け、実習生を受け入れている県内約200事業所のうち124か所を対象とする大がかりな調査を、同労働局が初めて実施した。

 違反があった110事業所(88・7%)のうち、3割強の事業所では労働条件を文書で明示していなかった。届け出をせずに時間外労働を行っていたケースも3割、残業や休日労働の割増賃金の不払いなどの例もあった。

実習生と企業を仲介する「国際研修協力機構」(東京)によると、2006年度の県内の外国人技能実習生は711人。国籍別では中国やベトナムが多い。従来は繊維・衣服製造分野が多かったが、近年は機械・金属関連分野での受け入れが増えているという。

 福島労働局では「通常、法令違反が判明する割合はせいぜい5割程度で、9割近い数字は異常」と懸念を示し、「外国人実習生が、日本の技術を習得す るという本来の目的から外れ、違法な条件下で働いてくれる労働力として扱われている可能性がある。厳しく指導監督していく」としている。

2008年8月24日 読売新聞)

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