2008-01-07

SUMCO、伊万里に技術者1000人研究拠点

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 半導体材料のシリコンウエハー製造分野で世界シェア第2位のSUMCO(本社・東 京、重松健二郎社長)が、伊万里市山代町の伊万里工場に、全国から1000人規模の研究者を集めて「次世代ウエハー研究開発拠点」を新設することが4日、 明らかになった。研究開発から製造部門までを集積させて国際的な競争力を高める狙いで、同社は「世界最強の技術者集団を目指す」としている。

 同社の研究開発部門はこれまで、伊万里工場のほか、千葉県の野田工場など7カ所に分かれていた。この体制を見直し、全国に分散している約1000人の研究者を伊万里工場に集めた上で、このうち200人を次世代技術の開発に専従させる。

  シリコンウエハーの分野では、盛り込める情報量を増やす「微細化」をめぐって、世界的な開発競争が続いている。半導体の性能アップに直結するためで、メー カー側の開発に対する要請も強い。新拠点では「微細化」を中心に、すでに実用化されている300ミリサイズを上回る450ミリの大口径製品なども研究する という。

 研究部門の集積により、高額な開発機器を集約してコストを減らせるほか、周辺の佐賀工場(杵島郡江北町)や長崎県大村市にある関連工場などとの連携も図りやすくなる。

 年内にも伊万里工場の敷地内に、最先端の開発機器やクリーンルームを備えた研究棟を建築し、来春には稼働させる。投資額は約150億円。

 今回の計画により、伊万里工場の敷地27万平方メートルには、研究開発拠点をはじめ、半導体用の「300ミリ・シリコンウエハー」製造工場、太陽光発電用に使われる「多結晶シリコンインゴット」製造工場の3つの主要部門が集まることになる。

 同社広報部は「集積により、製造現場から出てきた技術を研究にフィードバックさせやすくなる。今後の新製品はすべて伊万里で開発していく」と話している。

【写真】全国から1000人の研究者を集めて「次世代ウエハー研究開発拠点」を新設するSUMCO伊万里工場=伊万里市

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