2008-01-22

介助の工夫や人手不足の悩み… 『ふれあい対話』知事が現場へ 

:::引用:::

 石井隆一知事は十五日、高岡市戸出吉住の指定障害福祉サービス事業所「つくしの家といで」と南砺市民病院を訪れ、利用者や職員らと懇談した。施設や企業、ボランティア団体などと意見交換して、現場の声を県政に反映させる「ふれあい対話」の一環。 (高瀬俊也、飯田竜司)

 つくしの家といでは職員八人、利用者十五人。車いす利用者のため、富山市婦中町の給排水設備業「テダスケ」代表中島豊志さん(64)が考案した、水圧で自由に便座の高さを調整できる「これからの介助トイレ」が設置されている。

 石井知事は、中島さんや同施設の与島秀則代表らから、この介助トイレで職員の負担が軽減されている現状について説明を受けた。

 対話には、利用者や家族、職員ら十三人が参加。利用者の男性は「機能回復訓練をする場所がもう少し地域にほしい」と要望。職員からは「高齢者の体 格が向上する一方、職員は女性が多く、腰痛など体力的な負担が大きい」「障害者福祉にもケアマネジャーのような立場の人が必要」などの声が上がった。障害 者の母親は「とやま型デイサービスなどの在宅型介護が増えているのは評価しているが子の将来に不安もある」と訴えた。

 石井知事は、在宅介護を支援するための開業医のネットワークを設立する必要性などを挙げ、訴えや要望に理解を示した。

 急性期医療から在宅医療までの地域包括ケアに取り組んでいる南砺市民病院では、石井知事が南真司院長の案内で院内や併設する訪問看護ステーションや在宅介護支援センターなどを見学。これら施設職員や利用者と意見を交えた。

 職員らからは人手不足などの問題点が挙げられ、知事も医療問題に力を入れていくことを約束した。


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