2008-03-19

塩漬けになったグッドウィル株の未来は?

:::引用:::
下げ続けたグッドウィル株を塩漬けにしていましたが、会長と社長が退任、米投資会社からの支援もあり再建に向けて動きだしました。この企業の将来についてご意見をお聞かせ下さい。

(神奈川、会社役員、51歳)

◆本日の指南◆

 とかく話題の多いグッドウィルグループですが、収益構成を07年6月期でみますと、売上げ5090億円のうち人材派遣事業は約80%、介護事業は約 16%となっています。そして周知のとおり、この16%の介護事業から全面撤退しました。で、主力の人材派遣事業に経営資源を集中させる、というのがシナ リオとしてありました。これは正解でしょう。

 筆者は福祉事業はあまり儲からない、また対象が弱者であり儲けてはいけないビジネスとおもっていました。ところが、肝心の人材派遣業でも労働者の二重派遣、禁止されている業務への派遣など法令違反が目立ち、前12月決算では52億円余の経常赤字に転落しました。

 このため、経営陣が身を引きました。替わって、取引銀行のみずほ銀行のグッドウィルへの貸し出し債権約1200億円を落札した外資のプロモンテリアが デッドエクィテイスワップで株式化し、同時にグッドウィルの第三者割り当て増資を引き受け、名実ともにプロモンテリアがオーナーのなって、再建に乗り出す ことになりました。

 では、この企業に投資するのはどうでしょうか。人材派遣業自体の将来性は十分あるとおもいます。ただ、再建には時間がかかりそうです。外資も数年単位で 事業に取り組むとみられます。したがって、投資するにも、外資と同じ立場に立った投資期間が必要とおもわれます。短期での投資ということであれば、わざわ ざこの企業を選別する必要はないのではないでしょうか。

●●コメント●●

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