川崎のFWジュニーニョ(30)が日本国籍取得を申請することが11日、判明した。昨季J1得点王の帰化は、チームはもちろん決定力不足に悩む岡田 ジャパンにとっても超ビッグニュースだ。J1、J2合わせて5年間で170試合、123得点と驚異的な数字をひっさげ、7人目の帰化選手日本代表入りへ、 早ければ来週中にも申請手続きに入る。◇
寿新如(ジュニーニョ)、それとも寿似女!? 川崎のブラジル人FWジュニーニョが帰化申請する。
「家族と相談して決めた。反対? 妻はビックリはしなかったね。日本は安全で安心して暮らせるから。それが一番の理由だ」
ルーカスくん(8)、チアゴくん(5)の2人の息子も大の日本好きだという。将来は日本で引退し、その後も日本サッカー界のために働きたい…。それがジュニーニョの本心だ。
昨季の天皇杯から兆候はあった。一昨年までは12月に入ると、家族とクリスマスを祝うためブラジルへ帰国。だが昨年は天皇杯に出場した。気持ちが変化した。それが帰化だった。
実現すれば、10年南アフリカW杯を目指す日本にとって、最強助っ人が誕生する。岡田ジャパンに始まったことではないが、日本サッカーが抱える永遠の課題。それが決定力不足だ。
ジュニーニョは「チャンスがあれば日本代表入りしたい。いい選手が集まっているし、代表ではなかなかゴールはできないものだが、ゴールも狙いたい」と、決定力不足解消への“切り札”になる意気込みを示した。
今の日本代表FWでは高原は調整不足。巻、大久保らにはジュニーニョ以上の決定力はない。9月に31歳になるとはいえ、岡田ジャパン招集の可能性は高い。
チームへのメリットもある。川崎の庄子強化部長は「クラブとしてマイナスになることはない。全面協力? そうなる」と話し、外国人枠が広がるなどチーム強化の上での利点を説明した。
今季、東京Vから復帰した21歳のFWフッキも昨年、「将来は帰化したい」と語ったことがある。こちらはまだ夢の段階だが、ジュニーニョはより現実的だ。
日本の国籍取得が認められるのは通常、申請してから1年~1年半後。日本語の能力も問われ、簡単な道ではない。だが、ジュニーニョは「コレカラ、ワタシ、ニホンジン」とたどたどしい日本語で話した。W杯に向け、岡田ジャパンに“神風”が吹く。
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