プライベート・エクイティ(PE)ファンド最大手、カーライル・グループ傘下のカーライル・アジア・グロース・キャピタルは4日、上海新世界教育グループに2000万ドルを出資すると発表した。上海新世界教育グループは、語学スクールを展開する法人で、日本語教育に強みをもつ。同ファンドが中国の教育事業に投資するのは初めて。5日付で第一財経日報が伝えた。
カーライル・アジア・グロース・キャピタルの祖文萃主管によると、同ファンドが最近投資した13社のうち、7社が中国本土企業。上海新世界教育グループはその5社目となる。残り2社についても、まもなく詳細を発表する。
外資の中国企業のM&A(企業の合併・買収)をめぐっては、カーライルの重慶商業銀行への出資案、ゴールドマン・サックス証券の美的集団買収案がともに中国当局からの横槍が入って頓挫した経緯があり、PEファンドの中国への投資に影響があるとの見方がある。
これについて祖主管は、「投資する国の政策に変更があれば、自社の戦略方針を調整すればよい」とコメント。そのうえで「中国が世界でもっとも重要な市場であることは変わらない」と述べた。
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