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モンゴルの首都ウランバートルにある私立高校が使用する日本語の教科書づくりに、東北大の教員や学生などでつくるチームが乗り出した。モンゴルでは日本に 留学する若者が増えているが、使われている教科書は高額の上、20年前の日本の暮らしが題材。チームは、仙台市を舞台にコンビニエンスストアを登場させる など現代の若者の視点を取り入れ、「広く使われる中身にしたい」と張り切っている。
この学校は、2000年開校の新モンゴル高(生徒数約320人)。
教科書づくりは、東北大大学院教育学研究科に留学している同校校長のジャンチブ・ガルバドラッハさん(45)と、指導教員である谷口和也准教授(41)が窮状打開を話し合ったのがきっかけ。
同校の日本製教科書は、現地の貨幣価値で1冊約2万円相当。しかも、1980年代の街が描かれ、ダイヤル式の固定電話や丸みを帯びたバスが載る。
谷口准教授は、本年度の教養科目の「教育学」の講義に教科書作製を組み込む形で着手。学生と社会人を含むボランティア十数人が集まった。留学生を授業に招き、現地の教員の意見も聞いた。
題名は「日本語初級」。JR仙台駅から東北大構内へのルートなどを例文にした。イラストは学生と谷口准教授が現代風に仕上げた。
コンビニについて執筆した教育学部3年の広田有香さん(22)は「学生に身近であることを伝え、今のライフスタイルを紹介したかった」と語る。
12月中に試作版を仕上げ、現地で使い勝手を聞きながら2010年度に発行予定。同校をはじめ、モンゴルでも無料配布する考え。同校以外にも使ってもらえるよう著作権上で「複写可」とした。
谷口准教授は「学生にとっても教育について考える機会になった。仙台に親しみを感じ、留学を目指す若者が増えてほしい」と期待する。
[モンゴルの高校教科書] 数学など基本教科は国指定の教科書を使うが、外国語は各校の裁量で選ぶことが多い。近年は日本語や韓国語などを採用する私立高校が人気を集めているが、日本語教育を行う学校の約7割が教材不足という統計もある。
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2008-11-17
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