【バンコク=三河正久】タイの反政府市民団体「民主市民連合(PAD)」による1万人規模のデモは25日も続き、同日夜に新バンコク国際空港(スワ ンナプーム空港)の周辺道路を封鎖した。空港当局は現地時間午後9時(日本時間同11時)に同空港を閉鎖し、それ以後のすべての出発便が欠航になった。着 陸便は北部チェンマイ、南部プーケットなどの空港に振り分けられたが、混乱は拡大している。
地元テレビ局報道によると、空港付近の道路ではPADメンバーらが警官隊に投石。一部が空港ビル内に乱入したため、タイ空港公団が旅行客の被害防止のた め空港閉鎖を決めた。一部の旅行者は同空港内で立ち往生している。過激化するPADの行動は、東南アジア有数の年間4500万人が利用する空港の一時閉鎖 にまで発展した。
PADは同日夜、「ソムチャイ首相が無条件で辞任しない限り、空港封鎖を続ける」との声明を発表。当初はタクシン元首相に反発する市民の支持を集めていたが、過激な行動に市民の非難が強まり、最近は求心力を急速に失っていた。(07:00)●●コメント●●
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