2008-11-28

利用アップへ語学教室を開校 庄内空港ビルが新たな試み

:::引用:::
酒田市の庄内空港ビル(壱岐公人社長)は、空港利用拡大の一環として10月から施設内で語学教室を開校した。広さ60平方メートルの1階会議室を有効活用 し、空港に足を運ぶ地域住民を増やすことが狙い。路線廃止が続く同空港だが、関係者は新たな振興策の一助にと期待を寄せている。

 庄内空港では2007年度限りで廃止になった札幌便に続き、先ごろ大阪便も08年度いっぱいでの路線廃止が決定。採算ラインに満たない搭乗率が大きく影響した結果で、同空港の利便性低下は否めないのが現状だ。

 全国の地方空港が利用客の減少に苦しむ中、空港施設自体の有効活用も課題の1つとなっている。同空港ビルでは今春から、施設利用について本格的な検討を 開始。社内の会議や単発的な催しなどで使うが、利用頻度はそう多くない1階会議室の活用が話し合われ、今回、酒田市内などで語学を教える外国人講師が英語 教室を開くことになった。

 空港ビルの村岡一法総務課長は「空の玄関であると同時に、地域のランドマークでもあるのが空港」と説明。語学教室については、広い世界に自然と目が向く空港という空間で「生徒の学習意欲も高まるのではないか」と話す。

 教室を開くのは、フィリピン出身の長南ジュディさん(48)。これまで鶴岡や三川から通っていた受講生のほか、新しく入った中学生など約10人が毎週日 曜日の午後、授業を受けにやってくる。英語だけでなくドイツ語やスペイン語、英語能力試験「TOEIC」を目指す人を対象にした教室もあり、受講生を募集 している。村岡課長は「搭乗客だけでなく、地域の人たちも立ち寄る機会が増えれば、空港、地域の活性化につながっていくのではないか」と話していた。
●●コメント●●

0 件のコメント: