2008-11-25

共同通信外信部長「中国の発展が日本人への反省促進」

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  共同通信社編集局外信部の中川潔部長は、新華社のインタビューを受け、中国は30年にわたる改革開放で著しく変化しており、特に北京オリンピック後の中国の発展は、アジアひいては世界に大きな影響を与えるだろうと述べた。

   中川部長が中国と縁を結んだのは、改革開放政策のおかげで登山チームに付き添って1981年に初めてヒマラヤに登ったのが最初の中国との深い縁の始ま り。共同通信社の一般記者から国際報道の責任者になった中川部長は、日本のメディアの対中報道の移り変わりを直接目にしてきた。

  日本 の30年近くの対中報道をした中川部長は、「1980年代初期の日本の対中報道は、主に中国の国内政治や日中関係に集中しており、その中心は国の指導者た ちだった。90年代に入ると経済分野で著しい発展を遂げ、国際政治の舞台でも活躍し始めた中国の外交に目を向け始める。21世紀には、中国の勃興に世界中 が注目し、特に北京オリンピックをきっかけに、国際社会での中国の影響力はますます大きくなっている。そのため中国の経済や将来の発展に関する情報の需要 はますます多くなっている」と説明する。

  中国の経済発展を促した改革開放は、中国人の意識や考え方にも変化を与えたと中川部長は語 る。中川部長が北京を訪れた1980年代、中国の記者たちは外国人記者に強い警戒心を抱いており、なかなか近づくことができなかったという。しかし中国が 開放されるにしたがって、中国人との心理的な垣根が次第になくなり、多くの中国人の友だちができて何でも語り合うことができるようになったという。

  そして特に印象深いのが中国の若者だ。「中国の多くの若者は、明確な目標を立て、生活に対しても希望に満ちている。勇気を持ってチャレンジする姿を見ていると、活気に満ち溢れる中国社会を肌で感じることができる」と話す。

   中国の改革開放が日本にもたらした影響に話が及ぶと、「開放的な中国は世界に13億人の巨大な市場を提供し、日本の産業界にもチャンスを与えた。両国の 産業界の密接な提携関係は、両国政治関係の改善や発展のために、着実で安定した基礎を築いた。この意味で言えば、中国の改革開放は日中関係発展への促進に 重要な役割を果たしている」と話す。

  中川部長は「中国の改革開放がもたらした大きな発展は、日本人の日中関係の現状への反省を促し始 めている。日本は自らを先進国とうぬぼれ中国を見下げてきたが、こうした考え方はすでに通らない。日本は客観的に中国の発展を見て、中国との公平な競争を 展開してウィン・ウィン関係を構築してこそ、両国の調和の取れた発展が実現できる」と語った。

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