2008-11-21

「アジア協力衛星」開発へ 宇宙機構、日本で技術者育成

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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、アジア諸国の技術者らを日本に集め、設計段階から共同で作る「アジア協力衛星(仮称)」の開発に来年度から乗 り出す。小型実験衛星を12年以降に打ち上げる計画で、すでにインドやベトナムなどが参加に前向きな意向を示している。日本とアジア諸国が衛星を共同開発 するのは初めて。

 共同開発を人材育成の場ととらえ、各国の衛星開発能力を底上げするとともに、宇宙分野で日本の国際的存在感を高めるのが狙い。12月9日からベト ナム・ハノイで開かれるアジア太平洋地域宇宙機関会議で正式表明する。文部科学省も支援する。将来は、災害監視など参加国のニーズに適した本格的な地球観 測衛星(重さ数百キロ)の共同開発につなげたい考えだ。

 計画では、来年度からJAXAに開発チームの事務所を設け、各国から技術者らを日本に派遣してもらう。まずは開発費数億円規模の技術実験衛星(重 さ数十キロ)を3年程度をめどに完成させ、自前のロケットを持つ参加国(現状では日本かインド)から打ち上げる。実験衛星の開発費は大半を日本が負担す る。

 共同開発は、昨年11月にインドで開かれた同宇宙機関会議で日本が提案。今年に入って、JAXAとインド宇宙研究機関が、インドネシアやタイ、ベトナムを交え準備会合を重ねてきた。韓国なども関心を示しているという。

 文科省とJAXAは06年から、災害時に地球観測衛星「だいち」などの画像データをいち早く被災国に提供する「センチネル・アジア(アジアの監視員)」を計画、アジア諸国との連携強化を進めている。(安田朋起)


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