【台北4日時事】台湾で日本語学習が空前のブームとなっている。昨年12月2日に実施された2007年日本語能力試験の受験者数は過去最高を更新、高校 の第2外国語で日本語を学ぶ生徒は2万人を超えた。もともと親日的な土壌がある上、アニメやTVドラマなど日本発のポップカルチャーの流行がブームを後押 ししている。
日本語能力試験を実施する日本交流協会台北事務所によると、台湾の07年の受験者数は過去最高だった昨年を約6000人上回る5万5776人。受験者数はこの10年で約4.7倍に伸び、人口比では数年前から世界トップの座を維持している。
高校で第2外国語として日本語を選ぶ生徒も急増。07年は前年比18%増の2万4233人に達し、2番人気のフランス語3675人を大きく引き離した。 「『医龍』『のだめカンタービレ』などのTVドラマが好きだから」(台北市立高校1年生)といった日本文化に対する親近感が人気の最大要因だ。
日本語教育に携わる何瑞藤台湾大学名誉教授は「戦後、中国から渡ってきた国民党政権は日本に対する反発があった。日本語を堂々と話すことができるように なったのは戒厳令解除後のこの十数年ほど。ブームは禁止されてきたことに対する反動という側面もある」と分析している。(了)
●●コメント●●
0 件のコメント:
コメントを投稿