2008-11-21

不足している仮想化関連スキル向上を図る」、ヴイエムウェアが国内戦略を発表

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ヴイエムウェア株式会社は11月17日、同社の国内戦略に関する説明会を開催。同社代表取締役社長の三木泰雄氏が出席し、国内での仮想化利用状況や同社のパートナー戦略などについて説明が行われた。

 三木氏はまず、11月18日に開催される仮想化イベント「Virtualization Forum 2008」に触れ、「Virtualization Forumは、アジア太平洋地域6カ国で開催しているユーザー向けイベントで、日本では約3000名の方が参加登録していただいている。この参加者のみな さまにアンケートしたところ、仮想化を本番環境で利用している方が45%、テスト・評価をあわせると、66%の方が仮想化環境を導入されている」と、半数 近くの企業が本番環境で利用していると紹介。「ただし、社内の技術的な専門知識が不足しているなど、スキル不足が仮想化環境の導入の弊害になっていること も明らかになった。技術ベースをしっかり固めることが重要だと認識している」と、仮想化に関するスキル向上が重要なテーマであるとした。

企業規模別の戦略
 こうしたユーザーの声を踏まえ、国内戦略を発表。マーケットセグメントでは、災害対策関連のSite Recovery Managerを国内に投入するなど、インフラ管理運用ソリューションを強化するとした。「エンタープライズレベルでは、評価レベルも含めるとほとんどの 企業でVMwareが導入されている。より一層使っていただくためにもさらなるソリューション提供を行っていく。また、コンサルティングや教育プログラム などを強化することで、顧客のニーズに対応する」と述べた。SMB向けとしては、「自社導入よりもデータセンターを利用したサービスのほうがフィットする のがSMB。仮想環境でのホスティングサービスを提供することを目的に、クラウドホスティングサービスプロバイダ協議会を発足させ、環境を整えていく。ま た、パートナーとともに製品をパッケージ化して提供するなど、ユーザーニーズに合った製品提供を行う」と述べた。

 そのほか、デスクトップ環境向けの製品を充実させることも発表。「仮想化環境を利用することで、デバイスに依存することなく自分のデスクトップ 上で使いたいアプリケーションを利用できるようになるのがVMware View。仮想化されたデスクトップをサーバー上に置くことで、シンクライアントとして利用することが可能。また、オフラインで使いたい場合は、クライア ントPC上に仮想マシンとして動作させることもできる。また、携帯デバイスなどに対応することも可能」と、仮想化をベースにすることで、デスクトップ分野 でも柔軟な運用が可能であると強調。また、同日発表されたWindowsアプリケーションをローカルPCに配信するVMware ThinAppなど、デスクトップ向けの仮想化製品のラインアップも充実させていくとした。

技術者育成を強化
 パートナー戦略については、「パートナー各社にはそれぞれの強みがあり、そうした領域をのばす形でのパートナーシップ を強化していきたい。また、パートナー各社の仮想化対応を強くするためにも、技術者育成にも力を入れていく。具体的には、これまで製品中心だった教育コー スにソリューション教育を増設したり、教育パートナーを2倍にすることで、認定技術者の増加を図る。また、パートナーの営業担当者向けのトレーニングと技 術者向けのトレーニングに加えて、両者の中間的なトレーニングであるVTSP(VMware Technical Sales Professional)を用意するなどの対応を行っていく」と、技術面でのサポートを強化する考えを示した。

 最後に三木氏は、「ワールドワイドの成長率よりも国内の成長率が上回っている。エンタープライズから、SMBまで含めた幅広い市場において、仮想化導入を支援していく」と、大企業中心に導入が進んでいる仮想化を中小企業にまで広げていくとした。

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