2008-11-13

港湾の仕事紹介

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若手20人、魅力語る 小中学生向けに初教材 人材確保協

神戸港で働く若者の生の声を掲載し、初めて作製された教材

 ミナト神戸の港湾施設で働く若者にスポットを当て、仕事の内容や魅力をわかりやすく紹介した小中学生向けの教材が初めて製作された。国内の船員は 減少傾向にあるため、将来的には後継者不足が懸念される。教材は、造船や荷降ろしなどに携わる20~30歳代の約20人が仕事の魅力を語るなどしており、 関係者は「子どもたちに世界とつながる仕事にもっと関心を持ってもらいたい」と期待している。

 国交省神戸運輸監理部と、神戸市などでつくる「神戸海事地域人材確保連携協議会」が、配布される小学4年生用(10ページ)と、中学2年生用(14ページ)の計4万1000部(A4判)を製作した。

 「船」「コンテナターミナル」「造船所」と職場別に働く若者の話と写真を掲載。クルーズ客船の航海士は「航海を終え、達成感でいっぱい。アザラシ やクジラに出会った」と初めて世界一周をした感想を語り、造船所の溶接工は「造った船が世界中で活躍していることが誇り」と魅力を生の声で紹介している。

 さらに、神戸ポートタワーのマスコットキャラクター「キャプテンタワー君」のイラスト付きで、貨物の輸出入の流れを衣服や鉄道車両の例で解説する など、読みやすいよう工夫。市によると、学校で、港湾施設の仕事内容まで掘り下げて教えることは少なく、全国でも珍しいという。

 同運輸監理部によると、国内の船員数は2007年の統計で約3万人と、約30年前の半分以下に減少。45歳以上が64%で、10年後には4500人が不足するという推計もあり、造船などで専門技術が途絶える恐れがあるという。

 一方、13日~12月15日、神戸市中央区の神戸波止場町TEN×TEN(078・351・1335)で、教材の内容を紹介するパネル展が開催される。


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