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港区は一日、介護福祉士の資格を取得するため専門学校に入学した学生に卒業後三年以上、区内の事業所に勤めることを条件に学費の一部を助成する「青田買い作戦」を始めた。都内の介護現場はどこも人材不足が深刻で、自治体を巻き込んだ人材の獲得合戦に拍車が掛かりそうだ。
資格取得には専門学校で二年間学ぶことが必要。区は学費の四分の三に当たる年七十五万円を上限に助成する。学生は学校を通じて応募し、助成金は学校に支払われる。卒業後、区内の事業所で三年以上働かなかった場合は返却してもらう。学校側の協力が得られれば、区外の学校からも応募でき、毎年十人、六年間で合計六十人に助成する。
介護職場は3Kのイメージが強く、事業者が人手を集めにくいだけでなく、専門学校も定員割れになりがち。学生の負担を軽くすることで、学校側にも学生増が期待できる。
都も本年度から同種の既存制度を拡充し、貸与額を月三万六千円から五万円にアップ、返還免除の条件となる卒業後の都内事業所での勤務期間を七年から五年に短縮した。新たに入学準備金、就職準備金各二十万円も貸す。
都と港区の両方から助成を受けることはできないが、区は「利用しやすい方を使って、とにかく区内の事業所に就職してほしい」と話している。 (松村裕子)
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2009-04-06
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