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2009年2月に立命館大学が主催し、日経BP環境経営フォーラムが協賛した「調和(和諧)社会総合モデル構築に関する日中シンポジウム」。持続可能な社会の実現に向け、中国は環境へどう取り組むのか。来日した湖州市、揚州市、龍泉市への幹部に単独インタビューを行った。最終回となる3回目は、「中華万年茸の第一の郷」として知られる龍泉市だ。
市面積の84%を森林が占める生態都市
龍泉市は生態環境に優れています。2000以上ある中国の県の中でも、大気、水、森林、いずれも上位10に入ると思います。その理由は、山の中にあるという地理的な要因が大きいでしょう。
人口密度は1km2当たり88人。浙江省のなかでは1番低い方です。標高1000m以上の山が800以上あり、市の9割は山。残り1割のうち半分は水、半分は畑と言われます。
その生態環境が、人為的に破壊されるようなことは、これまでありませんでした。
しかし、中国全体の経済発展に伴い、龍泉市経済も発展を遂げてきました。このため、最近は環境保全と経済発展という矛盾に直面し、市政府も悩んでいるのは事実です。
経済発展させるため、新たに工場を誘致しようとすれば、どうしても環境破壊につながります。エネルギー排出が大きい工場、つまり汚染が大きい工場ほど、経済への訴求効果は大きく、発展スピードは早くなります。
また、市には1000を超える村があり、発展を求めるなら道路が必要になります。しかし、標高1000mを超える山に道路を建設すると、そのまま山の環境破壊につながります。
経済を取るのか、環境を取るのか。市民、そして市政府の中でも議論が続いています。ただし、現状、市政府としては環境保全を優先させています。
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