2009-04-27

四国ブランド上海で販売拡大

:::引用:::
県産中心→4県連携農産品など百種類超に

 中国での販路拡大を目指して県内を中心とした企業が昨年、上海市内のスーパーマーケットに開設した県産品コーナーが、6月から四国4県公認の「四国ブランド売り場」として拡大される。従来の讃岐うどんなど65種類に加え、徳島のスダチ、高知のユズ加工品といった百数十種類の販売を予定している。4県が海外に産品コーナーを常設する事業は初めてで、県は「各県の魅力を集めて、四国の認知度をアップさせたい」と意気込んでいる。

 常設するのは、上海で8店舗、北京で1店舗を展開する「上海シティスーパー」(店舗名シティショップ)。食品商社「久保田物産」(坂出市)の呼びかけに応じた観音寺市や小豆島町など県内7社、愛媛県2社の計9社が、上海の1店舗に昨年6~12月に設けた。7か月間で、うどん、めんつゆ、酒など65種類計約450万円を売り上げるほど好評で、同スーパーは現在でも、7社から25種類を仕入れている。

 香川県に3県から、「うちの産品を置かせてほしい」と要請が相次ぎ、今年度の4県連携事業に採用。上海の2店舗に今年6~12月、4県の常設売り場を設けるほか、7店舗と開店予定の1店舗には一般商品と一緒に陳列してもらう。

 4県と久保田物産が3月中旬、愛媛県四国中央市で参加希望を募る商談会を開いたところ、徳島はそうめんやスダチポン酢、愛媛はイヨカンの菓子、高知はユズシャーベットなどを扱う51社が参加。来月上旬までに40社以内の120~200種類に絞り込む。

 4県は別に、日系企業が上海で運営するテナント型展示施設に8月、中国の食品卸売業者向けにアンテナショップを出店する計画で、県産品振興室は「上海での成功を足がかりに、中国の富裕層らに四国の味を定着させたい」としている。

 久保田物産の三野揚三社長は「中国進出は関税や輸入規制などでハードルが高いが、将来性を考えれば魅力的な市場」と期待している。
(2009年4月20日 読売新聞)
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