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麻生太郎日本首相が29日、温家宝中国首相の招待で中国を訪問した。昨年5月、胡錦濤中国国家主席の日本訪問に対する答礼訪問形式であると同時に、首相就任後、初の公式中国訪問となる。
麻生首相はこの日、人民大会堂で温首相と会談し、30日午後には胡主席に会う。温首相は麻生首相との会談で「中日両国関係の改善と発展は容易に成り立ったものではない」とし「両国はこれを保護しなければならない」と強調した。また「両国関係の長期的な安定と友好的発展は、両国人民の利益にも符合して世界平和と安定にも役立つ」と付け加えた。両国は環境とエネルギー分野協力を盛りこんだ「日中環境・エネルギー節約総合協力計画」に関する協定を締結する予定だ。両国のリーダーらは青年企業家交流と3世代(3G)携帯電話技術協力案などに対しても論議する。
北京外交消息筋によると、盛大だった胡主席の昨年の日本訪問に比べ、今回の麻生首相の訪中は極度に冷ややかな雰囲気の中で行われた。麻生首相が21日、靖国神社に真榊を捧げた事実が伝わり、中国外交部が正式抗議する事態が起こると、今回の訪問が取り消されるのではないかという観測まで出るなど紆余曲折があった。また27日には中曽根弘文外相が「中国が核兵器を削減しなかった」と中国の核武装を強く批判した。特に中国では最近、日帝の中国侵略蛮行を告発した映画「南京」が公開されて人気を集めている。それだけ中国で反日感情が再び高まった時点に、麻生首相が訪中した。
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