:::引用:::
東北大の教員や学生らが作成していたモンゴルの高校向けの日本語教科書が完成した。仙台市内を舞台に会話が繰り広げられ、日本の若者の暮らしが分かる内容。首都ウランバートルで日本語教育を行っている私立高「新モンゴル高」に100冊が贈られ、若者感覚の教材として重宝がられそうだ。
作成したのは、東北大大学院教育学研究科の谷口和也准教授の呼び掛けで集まった「もんにちプロジェクトチーム」。
本年度の教養科目に教科書作成を組み込み、学生と社会人、高校生を含むボランティア14人が執筆。日本語教育の専門家の助言も受けた。
教科書「はじめまして日本語」はB5判、155ページ。モンゴルと日本の高校生4人が八木山動物公園へ行ったり、東北大の教員に構内で会ったりする場面が登場する。
「海で遊ぼう」「コンビニって便利だね!」など、学生が若者の暮らしぶりを描いたコラムもある。教科書を受け取った同校校長のジャンチブ・ガルバドラッハさん(45)は「若者向けの初級教科書が不足していた。大変ありがたい」と感謝する。
ジャンチブさんは東北大で教育学を学ぶ中で、モンゴルで日本語の教科書が不足していることを谷口准教授に伝えた。
同校で使われている教科書は高額で、2人で1冊を共用。内容も、ダイヤル式の固定電話が登場するなど時代遅れとなっていた。
協力した宮城教育大3年バヤルマグナイ・バトドラムさん(23)は「イラストが豊富で分かりやすい。自分が勉強した時もこんな教科書があったら良かった」と喜ぶ。
谷口准教授は「使い勝手を聞きながら、さらに改良を加えたい。モンゴルだけでなく世界中で日本語を学ぶ学生の教科書になればうれしい」と話している。
●●コメント●●
2009-04-01
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿