林芳正防衛相は5日の閣議で2008年版防衛白書を報告し、了承を得た。中国について対人工衛星兵器の開発やサイバー戦専門部隊の編成など軍備近代 化に触れながら「地域情勢や日本の安全保障にいかなる影響を与えていくかが懸念される」と強調。ロシア軍に関しては航空機を中心に「活発化の傾向がみられ る」と指摘し、動向を注視する姿勢を示した。
北朝鮮の核開発計画についても「比較的短期間のうちに小型化・弾頭化の実現に至る可能性も排除できない」と強い警戒感を表明。中国、ロシア、北朝鮮など日本を取り巻く北東アジア地域の安全保障環境の不透明感を強く意識した内容となった。
20年連続で2ケタの伸びを記録している中国の国防予算を巡っては透明性の向上を改めて求めた。中国軍の動向として昨年9月に複数の爆撃機が東シナ海上 空の日中中間線付近まで飛来した事実を初めて公表。射程8000キロメートルの新型潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を搭載できる原子力潜水艦建造など の可能性にも言及した。●●コメント●●
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