労働者派遣法に違反したとして、厚生労働省が事業停止を命令した日雇い派遣大手の「フルキャスト」(東京)が、処分期間中に労働者の派遣業務を続けていたことが29日分かった。同省は近く同社に2度目の事業停止命令を出す方針を固めた。期間は1カ月間の見通しで、事業改善命令も出して報告を求める方針。
労働者派遣法は建設、警備業などに労働者を派遣することを禁じている。フルキャストが同法に違反して、こうした業務に労働者を派遣したとして、厚労省は昨年3月、事業改善命令を出した。しかし同社は同年5月にも港湾作業に労働者を違法派遣し、同年8月、計316支店が1―2カ月の事業停止の処分を受けた。
フルキャストはこの事業停止の処分期間中にも労働者派遣を続けていたという。違反件数は数百件に上るとみられ、厚労省は同社側の弁明を聞いたうえで、再度の事業停止と改善命令を出す見通し。 (11:35)
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