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本書の前書きで、ベテランの宅配便配達員の話が紹介されている。配達先の会社に一歩足を踏み入れただけで、その会社がいい会社なのか、それとも活気がない会社なのかを判断できるのだという。
実は記者も以前に同じ体験をしたことがある。受付のあるオフィスに入っても、こちらが声をかけるまで誰ひとりとして立ってこようとしない。案の定、アポイントを取っていた社長に会って話してみると、改革の気概が感じられない現状維持型だった。
企業を表面的な雰囲気で推し量ることはできないが、経営に活力があれば、それは第三者にも伝わるものなのだろう。さて、「企業は人なり」といわれるが、本書は経営活性化のための人材の生かし方を論じたものだ。
「人を採る極意」「幹部・後継者を見出す」「人材育成の勘所」など、採用から始まり、各段階での人の動かし方の極意を指南してくれる。
それにしても改めて思うのは「経営は指導力がすべて」ということだ。トップとして、その資質の重要な要素の一つが、“人選び”であることを本書は気付かせてくれる。企業トップに限らず、組織のリーダーにも大いに参考になる一冊だ。
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2008-09-22
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