2008-09-20

(1)IT業界がオススメな理由

:::引用:::

IT業界の現状

米大手調査会社のガートナーが8月に発表した調査結果「2008年世界IT支出動向」によれば、景気減退が明らかになっている昨今の情勢にもかかわらず、前年比8%増の3兆4000億ドルを超える見込みだ。為替変動の影響を除いた実質成長率でも、約4.5%増になる。これは、ほとんどの企業が、ソフトウェアシステムを1997~2001年に更新したのが大きな理由だ。約10年経った現在、アップグレードサイクルの関係で、エンドユーザのIT関連支出が増加していると思われる。

世界エンドユーザ支出(単位:10億ドル)
 2007年2008年2009年
コンピューティング・ハードウェア382(10)408(7)423(4)
ソフトウェア178(13)196(10)211(8)
ITサービス748(10)819(10)872(7)
通信(機器およびサービス)1843(10)1983(8)2093(6)
合計3151(11)3406(8)3600(6)
2008年7月のガートナー発表資料による。括弧内は年間成長率(単位:%)。年間成長率は小数点以下を四捨五入した。

また、SaaS(サービスとしてのソフトウェア)、クラウド・コンピューティング、SOA(サービス志向アーキテクチャ)、Web2.0、オープンソース・ソフトウェアなどの登場で、ソフトウェア市場は大きく変貌しつつある。これらの相乗効果もあり、IT関連の支出は増加の一途をたどっているようだ。

一方、国内はというと、景気減速のあおりを受けてIT関連の支出が抑制される傾向にあるが、実際の数字を見ると底堅さを感じる。経済産業省が7月に発表した「特定サービス産業動態統計調査」の「情報サービス業」部門を見ると、ここ3年間にわたって、売上総額は前年比で100%を上回っており、堅実な成長を続けている。同調査の「売上の将来見通し(今後3ヶ月と当期3ヶ月との比較)」で情報サービス業売上全体の数字を見ると、増加見通しが26.7%、横ばいが62.9%、減少が10.5%となっており、昨年よりは売上増加の見通しが減っているものの、大きく悪化しているとは言えず、底堅さが感じられる。

しかし、IT業界は深刻な問題を抱えている。人材難である。

深刻な人材不足

IT関連の職場を指して、「3K」(きつい、帰れない、給料が安い)や「7K」(3Kに加えて「休暇が取れない」「規則が厳しい」「化粧がのらない」「結婚できない」)と言われる。おかげで、新卒者にとってIT企業のイメージが急激に悪化してきている。実際、企業側も若者のIT業界離れを強く感じているようだ。

「日経コンピュータ」によれば、IT部門にIT要員の数やスキルが十分かどうかを尋ねたところ、実に90%以上の部門で、要員の数またはスキル、あるいはその両方が不足しているという答えが返ってきた。

IT要員の充実度
「日経コンピュータ」2008年6月15日号による。有効回答数は627。

その一方で、不況であってもシステム投資を減らすことができないIT関連企業は、経験のある派遣社員や中途採用に期待の目を向ける傾向がある。使えるようになるまで時間とお金を投資しなければならない新人よりも、すでに何かしらのスキルを身につけた経験者の方が、素早く確実に現場で結果を出せるからだ。

プロジェクトがうまくいくかどうかは、人材次第である。IT関連企業はよりよい人材を確保するのに日々努力を続けている。前述の調査では、IT要員の数やスキル不足への対応策は「中途採用」や「既存要員の育成」が主流との結果だったが、派遣エンジニアはここに入り込む余地があると考えるべきだろう。

IT業界の近未来はバラ色か?

確かに現在、IT業界は人材不足にあえいでいると言える。派遣エンジニアとしてIT業界に入り込む余地は大いにある。しかし、「3年後、5年後、10年後は大丈夫なのだろうか」と不安に感じる人もいるかもしれない。「IT業界の人材不足は一過性のものではないか」と心配する人もいるだろう。

景気減速の昨今、不安に駆られるのはよくわかるが、心配は無用だ。マイコミジャーナルなどIT関連のニュースサイトをチェックしていればよくわかるが、IT産業からは本当に多岐にわたる製品、サービスが毎日のように生まれている。また、技術的な観点から見れば、現状をキープするための技術、過去の製品との互換を保つための技術、現在の技術をカスタマイズした技術、まったく新しい発想の技術など、さまざまな形の技術が生まれている。そのため、IT技術者の方が日々進歩していくIT技術に付いていくのに息切れしそうなくらいだ。たとえば携帯電話の端末をとってみても、一般に普及してから12年の間に、これほど高機能なものに進化すると誰が予想しただろうか。アナログモデムを使って2400bpsでパソコン通信のホストコンピュータに接続し、テキストメールをダウンロードしていた1990年代初頭に、1MBもの添付ファイルの付いたメールを一瞬で受け取れる時代が来ると、誰が予想できただろうか。

このように、IT技術が進歩し続けている限り、IT業界がスキルを持った人材を必要とする状況は変わることがない。新卒者がIT業界を忌避する傾向にある今こそ、IT派遣の世界に飛び込もうとしている人にとっては、逆にチャンスだろう。人材不足を逆手にとって、じっくりスキルを身につけやすいからだ。

今回の連載では「IT派遣オススメ情報」として、6回にわたってIT派遣がなぜオススメなのか、IT派遣でのオススメの働き方はどれかなどを挙げていく。IT派遣に興味を覚えたなら、すぐにでもIT業界への派遣に強い派遣会社にエントリーすることを考えてみてはいかがだろうか。

提供:スタッフサービス ITソリューション事業本部

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