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代表的な半導体メモリーであるDRAM専業メーカーのエルピーダメモリは9日、今月中旬から主力生産拠点の広島 工場(広島県東広島市)で約10%の減産に踏み切ることを明らかにした。DRAM市場がパソコンなどの需要減退で供給過剰となり、市況が悪化していること に対応する。エルピーダの減産は1999年の設立以来初めて。台湾のパワーチップセミコンダクター(PSC)も10~15%の減産を表明しており、世界のDRAMメーカーに広がる可能性が出てきた。
エルピーダによると、7~12月の世界のパソコン需要は当初見込み1億6000万台に対し、1億4000万台にとどまる見通し。この影響で「供給が需要に 対し、5~10%オーバー」(坂本幸雄社長)しており、6月に比べて1ギガ(1ギガは10億)ビット品のスポット価格は20~25%も下落している。
エルピーダは、回路線幅90ナノ(1ナノは10億分の1)メートルの比較的古いウエハーラインの生産を停止する。同社は09年前半にDRAM市場が改善に向かうとみているが、ラインの再開時はフラッシュメモリーなどファウンドリー(受託生産)にあてる見通し。PSCとの合弁会社のレックスチップスの減産は現在のところ考えていないという。
エルピーダは08年4~6月期決算で156億円の営業赤字を計上したが、7~9月期は同水準かさらに悪化する可能性があるとしている。坂本社長は「市場環 境がここまで悪くなると、他社を救う再編はもはや考えにくく、1~2社が市場から撤退することが考えられる」と話している。
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2008-09-11
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