2009-04-06

日韓の若者、相互理解を 派遣研修続ける武蔵高とソウルの私立高

:::引用:::
歴史教科書や竹島(韓国名・独島)問題で日韓関係が緊張したときでも、互いの生徒を受け入れ、交流を続けている高校がある。相手国の素顔に触れ、相互理解を深めようとの狙いだ。北朝鮮を含む朝鮮半島情勢がたびたび緊張する中、未来を担う人材の育成に期待がかかっている。 (ソウル・築山英司)

 生徒を相互派遣しているのは私立武蔵高(練馬区)と漢栄(ハニョン)外国語高(ソウル市江東区)。武蔵高は中高一貫校の強みを生かし、一九九〇年に中学三年から始める韓国語の授業を開設、漢栄外国語高は日本語科など六カ国語のクラスを持っている。

 交流は武蔵側が二〇〇二年に漢栄側に申し込んでスタート。毎年一月に漢栄の一年生が来日し、三月に武蔵の高校二年が訪韓する。互いに約一カ月、ホームステイして授業に参加する。これまでに武蔵の十六人、漢栄の十八人が参加し、漢栄の卒業生は早稲田大や慶応大にも進学している。

 現在、漢栄では入江和樹さん(17)と佐藤雄太さん(17)が学ぶ。入江さんは「韓国の家庭ではシャワーしか使わないのに驚いた」と言う。韓国文学に関心があり「言葉ができれば韓国の大学院にも行きたい」と希望を抱く。

 漢栄で相互派遣を担当する陸光熙(ユクグァンヒ)教諭(44)は「日韓関係が良くないときこそ会った方がいい。希望者がいる限り続けたい」と話している。

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