[シンガポール 6日 ロイター] 6日のアジア通貨は総じて堅調。
一部の国が休場で取引が細るなか、韓国ウォンとインドネシアルピアが上昇を主導している。
市場では景気回復期待を背景にリスク志向が高まっており、株価も上昇している。
前週末の米雇用統計や、北朝鮮のロケット発射は材料視されていない。
ウォン
JPモルガン・チェースのストラテジスト、Claudio Piron、Yen Ping Hoの両氏は「2週間ほど前からリスク志向が強まっている。市場が安定に向かっていることを示している」と指摘。
マレーシアリンギ
6日のフィリピン、タイ、中国市場は休場。
ルピアは、前週末終値から1%上昇し、2カ月ぶり高値付近の1米ドル=1万1330ルピア付近。
シンガポールのあるトレーダーは「国別の材料があるわけではなく、世界的にリスク志向が強まっている」と述べた。
ドル/ルピアNDF(ノンデリバラブル・フォワード)が下落し、市場心理の好転に伴いドル金利が低下するなか、オフショア市場のルピア金利
日本円への逃避買いは後退し、原油価格は上昇。MSCIアジア太平洋株価指数(日本を除く).MIAPJ0000PUSは5営業日連続で上昇し、昨年10月16日以来の高値をつけた。
NDFは今後12カ月以内にルピアが8.5%下落することを織り込んだ水準で、1年物のオフショアのルピア金利は11.4%付近となっている。ここ数週間で地合いはかなり改善している。
ただ、JPモルガン・チェース銀行は注意を喚起する。同行は顧客あてのリポートで、現状について「新興市場からの悪影響が、スポット市場とNDF市場の双方で過剰なリスクプレミアムを織り込ませたというわれわれの見方と一致する。ただ、中長期的にはこの状況を支えるファンダメンタルズ面での材料は不足している。したがって、われわれはこの市場に対し、様子見姿勢を取っている。特に、リスク志向が反転すれば、テクニカル面とリスク面で望ましくない結果となる可能性がある」と述べた。
*0659GMT(日本時間午後3時59分)時点のアジア各国通貨の対米ドル相場は次の通り。
シンガポールドル 1.5009
台湾ドル 33.105
韓国ウォン 1308.90
タイバーツ 35.34
フィリピンペソ 47.72
インドネシアルピア 11330.00
インドルピー 50.05
マレーリアリンギ 3.5540
人民元 6.8348
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