2008-09-10

ホンダのベトナム二輪第2工場 3年以内にスクーター特化 販売店網も拡充

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【ハ ノイ=臼井慎太郎】ホンダは9日、ベトナムの二輪車第2工場をスクーターに特化した拠点にする方針を明らかにした。同社が42%出資する合弁会社「ホンダ ベトナム」の二輪車生産拠点を3年内に再構築する。ベトナムは中国、インド、インドネシアに次ぐ巨大二輪車市場。市場の成熟に伴い操作が楽なスクーターの 需要が急拡大していることに対応する。

 二輪車第2工場はハノイ郊外のビン・フック省に8月に開設した拠点で、帯状のコンベヤーが流れる速度が各地の作業量に応じて自動調整されるラインを採用。年間生産能力は50万台で、隣接する第1工場と合わせると150万台体制となる。

 第2工場で生産するモデルの約7割がスクータータイプ。残りは主にホンダのロングセラーバイク「スーパーカブ」をベースとする排気量125ccのカブタイプ。この比率を市場動向を見極めたうえで見直し、「スクーターの拠点にする」(ホンダベトナム幹部)。

 ベトナムの二輪車市場(年間販売台数)は、外資系に対する生産規制が2005年に撤廃されて以降、急ピッチで拡大、08年には300万台(前年比4%増)規模に成長する見通しだ。

 このなかでホンダは約4割(07年)のシェアを握るが、スクーター事業の強化を弾みに事業基盤を一段と強固にしたい考え。

 ベトナムのスクーター市場は50万台規模という。ホンダはその成長性に着目。06年に同市場に本格参入し、車両価格18万~20万円の製品を相次ぎ投入。07年4月発売のスポーツモデル「エアブレード」(110cc)では、若者向けブランド戦略を強化している。

 品ぞろえの拡充と並行して販売店網も拡大する。販売店数を現在の約380店から、2年後をめどに500店に増やす方針。販売店の内外装の統一化にも注力しており、商品と販売の両面をてこ入れし、さらなるシェア拡大を目指す。
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