外国人技術者の技能向上を目的とした国の制度を利用して来日し、ユニットバスメーカー「日ポリ化工」(本社・奈良県香 芝市)の同県山添村の工場で働く中国人実習生5人が、同制度で禁止されている研修時間外の残業を求められたり、劣悪な環境で働かされて人権侵害を受けたと して、同社の不正行為の認定を求めて近く、大阪入国管理局へ告発することが11日、分かった。
実習生を支援する「外国人労働者奈良保証人バンク」(同県斑鳩町)によると、5人は平成18年4~7月に来日し、同村の工場敷地内にある寮に住み込んで働いていた。しかし、同社は約1年間にわたり、時給500円で最大年約330時間にわたる残業を命じていたという。
また、同工場では水道水が供給されておらず、雨水を濾過(ろか)・殺菌して飲料水として使用していたが、実習生が今年3月、下痢や嘔吐(おうと)などの体 調不良を発症。県郡山保健所が持ち込まれた水を調査したところ、臭気や濁りがあり飲用基準に適していないことが判明したという。
同団体は「工場内という見えないところで劣悪な環境や安い賃金で働かせていたことは大きな問題」と批判。同社総務部は「責任者が不在でコメントできない」としている。 奈良県山添村の住宅機器製造会社工場で働く中国人実習生が、雨水を含む飲料水で体調不良になったと訴え、県郡山保健所が水質を調査、同社に注意喚起する文書を交付していたことが11日、分かった。奈良労働基準監督署も労働条件などについて調査している。
実習生は12日、同社の外国人研修生・実習生の受け入れ停止を大阪入国管理局に求める。
郡山保健所によると、今年3月、実習生の支援団体から提供されたサンプルを調べたところ、においや濁りがひどく飲料水に適していなかった。同社の寮では雨水をろ過、井戸水を混ぜて飲料水に使用。6月の立ち入り調査では基準はクリアしたという。
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