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■テンプスタッフ・ウィッシュ 養成学校で“青田買い”
■パソナフォスター 小学校周辺で人材発掘
保育所運営や保育士派遣を手がける人材派遣各社が、工夫を凝らした登録スタッフ確保策を競っている。テンプスタッフ・ウィッシュ(東京都渋谷区)は、来 年4月から新卒保育士の派遣事業を開始するために今夏から短大や専門学校など保育士養成学校で登録スタッフ募集の説明会を開始。パソナフォスター(同千代 田区)は、小学校で実施している学童保育事業拡大のため、小学校周辺に住む人材の活用を積極化する。都市部では保育人材の確保が難しくなっており、人材確 保競争も激しくなってきた。
保育士養成課程の定員は短大などで保育学科増設が続いているため、来春も全国で3000人増加する見通し。しかし、保育士の採用は他の就職先が 多い都市部では年々難しくなっているという。給与が一般企業よりも低いことで学生から敬遠されたり、採用内定時期が9~10月と一般企業よりも遅いので学 生が先に内定した一般企業に流れてしまうケースが増えているためだ。
保育士養成学校で登録説明会の開催を始めたテンプスタッフ・ウィッシュの西内隆昭社長は、「保育施設の採用はハローワーク経由が多い。保育専門 の求人サイトなどもあるが、就職情報は一般企業に比べて少ないので説明会は学生にも好評だ」と話す。保育施設の就職情報を学生に提供することで、保育士の 資格を目指して養成学校に入学した人材を登録スタッフとして確保したい考えだ。
来年4月には保育士の新卒派遣に加えて半年後に正社員になる前提で派遣で働く保育士の紹介予定派遣でも実績をつくる考えだ。登録説明会で、「当社の認知度が上がれば、将来、結婚・出産による退職後の再就職で登録してもらえる」(西内社長)と長期戦略も視野に入れている。
一方、1991年設立と民間保育所運営会社の草分けであるパソナフォスターは、新卒の求人票を保育士養成学校に以前から配布しており、新卒派遣 の実績もある。自治体が開始した小学校の施設で放課後に学童を預かる学童保育事業に派遣する人材の地域密着採用に注力する。学童保育を実施している小学校 周辺に住んでいるさまざまな人材を発掘する。
長畑久美子社長は、「定年後のシニア、商店経営者、ピアノ教室の先生などさまざまな人が学童保育のスタッフとして働いている。保育士の資格がなくても働けるし、通勤は自転車で30分圏内なので他に本業があっても就労が可能なケースも多い」と話す。
ボランティアと異なり、時間給で一定の収入も得られる。こうした地域の人材確保は、ほとんどが口コミで集まるため、「登録スタッフの交流会を定期的に開催し、意欲のある人材を連れてきてもらう」(長畑社長)と話している。
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2008-09-08
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