2009-02-03

介護資格研修無料に

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県、失業者対策で検討

 「雇い止め」の急増に伴う緊急雇用対策の一環として、県は2日、失業者を対象に、ホームヘルパー2級と介護福祉士の資格の取得に必要な研修の受講料を全額肩代わりする方向で検討に入った。

 ホームヘルパーは、高齢者らの家庭を訪問し、食事や排せつなど介護のほか、調理や買い物など生活援助を担う。養成講座(実習含む)の受講期間は2~3か月程度。一方、国家資格の介護福祉士になるには2年間、福祉専門学校に通う必要がある。

 県は現在、受け入れ対象者数の確定を急ぐとともに、有資格者の養成を委託する民間機関などの選定を進めている。必要経費は、国の助成を見込んでいる。

 介護福祉分野の求人は、ヘルパー資格などを条件にするケースが多い。先月27日に仙台市で開かれた緊急就職面接会でも、介護関連企業4社が参加し たが、資格を持つ失業者が少なく採用には結びつかなかった。そこで県は、職業訓練の一環として資格取得の支援に乗り出すことにした。

 介護職は一般的に給与水準が低く、労働条件も厳しいとされ、不況下でも恒常的な人材難にあえいでいる。待遇改善を図るため、国は2009年度から 介護報酬の3%引き上げを決めた。県は「多くの人材を求めている介護現場にこそ、失業者の受け皿になってもらえれば」(産業人材・雇用対策課)と期待して いる。

2009年2月3日 読売新聞)

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