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今の日本には『日本株を買う材料がない』と外国人投資家が言っているそうですし、日本の専門家の中にも、同じように日本株を買う材料がないと言っている人達もいます。
昨日の米国の株式市場の下落も、当面の米国株式市場には『買う材料がない』こと『ビックスリー問題が片付かないこと』『東欧の銀行が危ないこと』などが発生、根底にある金融危機の解消方法がないということと合わせますと、米国の株式市場にも買う材料がないということになります。
では、欧州はどうかと言いますと、今一番危ないのは欧州で、欧州の景気悪化が東欧にきていると言われていますので、欧州の株式市場も買う材料がないということになります。
というよりも、日米欧の株式市場は『買う材料はないが、売る材料は目白押し』といった方がぴたりとくると思います。
中国に関しては、専門家の意見が分かれていますが、当面の景気対策の効果はあるという点では一致していますので、当面の中国はよいといえます。そのため日米欧の株式市場でも『中国関連』は強い動きが予想されます。
日本の株式市場の注目点の一つに信用取引があります。先週の信用取引の売買残高を見ますと、買い残高が1兆0878億円で、売り残高が9291億円となっています。
2006年の中旬には買い残高が約6兆円、売り残高が1兆6000億円でしたから、買い残高が5兆円減少したのに対して、売り残高は6000億円しか減少していないことになります。
買い残高と売り残高が、ここまで接近したのは2003年1月の8100億円対7483億円以来であり、買い残高から見ますと39000円から7600円まで下落したバブル崩壊相場の底値と同じ水準まで株式市場は落ち込んでいることになります。
売り材料ばかりで買い材料がない時の株式市場の『その後』は株式投資は心理戦と言われています。
買い材料ばかりで売り材料がなかった1989年末に、1990年から株式市場が大転換すると思った人は少なかったと思います。
また2003年の時も、悪い材料ばかりでしたから『株式市場はもっと下がる』と思っていたと思います。
良い材料ばかりになると株式市場は大転換し、悪い材料ばかりになると、同じように株式市場は大転換します。
何故、考えていることと逆に株式市場が動くのか
それは、株式市場が『現在を反映する市場ではなく、将来を反映する市場』だからです。
良い材料と悪い材料が混在している時には、常にどちらかが反映されますので、株式市場は上がったり下がったりします。但し、この場合にも現在の材料ではなく『将来の材料』に対して株式市場は反応しています。
この将来に対して反応する株式市場に対して、投資家は『現在の勢い』に対して反応します。
通常は、常に良い材料と悪い材料がありますので、良い材料に反応して上昇すれば『株式市場は割高になります』から、割高になって下落し始めますと、今度は『悪い材料に反応して下落する』ことになります。
だから、今の株式市場に反応するということは『将来、反対に動く』ので、上がった時には売り、下がった時には買うことが正しい反応なのです。
しかし、多くの投資家は『上がった時には買い、下がった時には売る』という『次にくる反応と逆の投資』をしていまいますので、なかなか株式投資で勝つことが出来ないのです。
では、将来の動きに対応するという簡単なことをすれば、株式投資で勝てるのか
この方法を取れば、つまり上がったら売り、下がったら買うという投資をすれば、株式投資で簡単に勝てるのかと言いますと、そう簡単には勝てないのが株式投資です。
この原理を知っていて、簡単には勝てない理由は『何時、株式市場が転換するか分からない』からです。
転換点分析は誰でも好きで、誰でも挑戦したいものですが、転換点を当てることに挑戦することと『実際に買うこと』は別です。何故ならば、将来の動きを当てることで株式投資に勝つという投資方法は『博打』と同じであり、安定的に株式投資で勝ち続けることは出来ないからです。
では、どうすれば株式投資で勝ち続けられるのか
上記のことを前提に株式投資を行い、一回一回で勝ち負けはあっても、年間で毎年勝ち続けるためにはどうすれば良いのか?
明日は、この勝ち続ける確率をアップさせる方法で、誰でも出来る方法についてレポートします。
レポート担当 : ケンミレ株式情報 森田謙一
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2009-02-19
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