栃木県内では急激な景気の悪化により雇用環境が悪化する一方、これまで深刻な人材不足が続いていた福祉・介護や林業が 注目されている。林業への就職説明会には前回の約2倍の希望者が訪れたほか、福祉事業所による合同面談会や福祉の魅力をアピールするセミナーなどが緊急に 開かれることになった。それぞれの関係者は「人材不足の解消に役立てば」と期待している。
県林業労働力確保支援センターが先月31日、宇 都宮市内で開いた就職希望者向けの説明会。「重労働」のイメージから後継者不足に悩まされている中、前回の約2倍の156人が参加した。参加者の年齢別で は40代が最も多く45人、次いで30代の40人。県林業振興課が参加者に実施したアンケートによると、回答した131人のうち84人が失業中で、最近、 派遣先の工場から契約を解除された人もいた。厳しい雇用環境が林業人気につながっているとみられる。
また県では、リストラや内定取り消し で職を失い、福祉の仕事に興味がある人などを対象に緊急雇用対策を実施する。具体的には、とちぎ福祉プラザ(宇都宮市若草)で22日、県内の福祉事務所に よる就職合同面談会や福祉関係者による講演が開かれる。今後、県内の社会福祉施設などで一日職場体験学習会が開かれるほか、福祉人材・研修センターでは相 談業務時間の拡大を図る。
県保健福祉課は「福祉の職場がどういうものか分かりにくいという方などに相談に来てほしい」と話している。
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