中国金属商社ミンメタルズ、豪オージー・ミネラルズを買収

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［シドニー　１６日　ロイター］　中国の国有金属商社、中国五砿集団公司（ミンメタルズ）は、豪鉱山会社オージー・ミネラルズ(OZL.AX: 株価, 企業情報, レポート)を２６億豪ドル（１７億米ドル）で買収することで合意した。

　両社によると、買収によってオージー・ミネラルズは未払い負債を全額返済し、鉱山の操業を継続できる見通し。亜鉛生産で世界第２位のオージー・ミネラルズは、銅、金、ニッケルの鉱山を所有する。

　買収価格はオージー・ミネラルズ株１株当たり０．８２５豪ドルで、昨年１１月の売買停止時の株価を５０％上回る。同社株の売買は１７日から再開される。

　ミンメタルズの周中枢総裁は「ミンメタルズはオージー・ミネラルズの事業資産を維持させたい意向だ。買収によって、オージー・ミネラルズの資産とプロジェクトの発展を支援する機会を提供できる」と述べた。

　オージー・ミネラルズによると、同社取締役会は全会一致で買収提案を承認した。同社マネジングディレクターのアンドリュー・マイケルモア氏は、ミンメタルズ以外からの買収提案がなかったことを明らかにした。

　ミンメタルズは、鉄鉱石、銅、亜鉛などを中国に輸入する。同社は昨年、リオ・ティントの買収をめぐり、ＢＨＰビリトン(BLT.L: 株価, 企業情報, レポート)の提案に対抗提案を仕掛けることに関心があるとみられていた。

　中国企業が債務を抱えた豪資源会社に出資するのは、中国アルミ業公司（チャイナルコ）のリオ・ティント(RIO.L: 株価, 企業情報, レポート)(RIO.L: 株価, 企業情報, レポート)(RIO.L: 株価, 企業情報, レポート)出資に続きここ１週間で２件目。チャイナルコは先週、英豪系のリオ・ティントに対し１９５億ドルを資本注入することで合意した。

　パターソンズ・セキュリティーズのアナリスト、アンドリュー・ハリントン氏は「資源業界の空洞化は非常にペースが速い」と述べた。

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