海外への修学旅行を促進するため、観光庁は4日、全国の高校向けに海外修学旅行に出発する前の点検事項や関係機関の連絡先などを盛り込んだマニュアルの作成を決めた。高校教員や旅行会社担当者らの作業部会を月内にもつくり、5月をめどにまとめる方針。
マニュアルには(1)在外公館への連絡(2)現地の医療機関の情報把握-など出発前に確認するためのチェックリストを掲載。また各国の政府観光局や、現地の若者との交流を仲介する団体などの連絡先を示す。語学、歴史学習など目的に応じ旅行先を紹介することも検討中だ。
全国修学旅行研究協会によると、2007年度に修学旅行先に海外を選んだ高校は公立11・6%、私立35・8%で増加傾向。公立高では鳥取県は半数が海外 に行っていたが、岩手、埼玉両県では1・3%にとどまるなど地域の差が大きい。教育現場からは「興味はあるが、やり方が分からない」などの声が出ていた。
若者の海外旅行離れが指摘される中、観光庁は「若い時に異文化に触れれば、繰り返し海外に出掛ける人が増える」として旅行産業への効果も期待している。
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