2009-02-12

困窮外国人に「米、お金を分けて」 豊田・保見団地のNPO呼び掛け

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 自動車産業の低迷による解雇などで愛知県豊田市の保見団地に暮らすブラジル人らの生活が深刻化し、支援活動を続けている特定非営利活動法人(NPO法人)「保見ケ丘ラテンアメリカセンター」が緊急の生活支援に乗り出した。

 団地には約4000人のブラジル人が住み、派遣社員として自動車関連工場などに勤務していたが、不況のあおりで「1500人以上は仕事がない状態」(同センター)という。仕事があっても、労働時間が短くなり、給料が減った人も多い。

 センターには、昨年末から派遣会社の寮を追い出された人の住居相談や、子どもの学費が支払えなくなった人の教育相談が約200件も寄せられている。

 長女(16)がパソコン関係の専門学校に通う日系ブラジル人の北原耕良さん(64)は市内の部品工場で運転手として働いていたが、昨年12月に解雇された。妻の悦子さん(61)は自動車部品工場で働いているが、生産調整のあおりを受け、勤務は週3日程度になった。給料は昨年に比べ、1月は半分、2月はさらに減る見込みだ。

 長女の学費や通学費は月5万円近くかかる。2人はブラジルに帰国することも考えたが、長女は「学校を卒業したい」と涙ながらに訴えたという。

 「今のままじゃ、生活もできない」と2人は嘆きながらも「子どもだけはなんとか、学校を卒業させてやりたい」と唇をかみしめる。

 困窮した人々を支援しようと、同センターは、食料品や寄付金などの提供を呼び掛けている。募集する食料は米や缶詰、ジャガイモやタマネギなど根菜類、粉ミルクなど。

 代表理事の野元弘幸さんは「私たちが把握している状況は氷山の一角。より多くの人たちのために、支援をお願いしたい」と話している。このほか、センターの活動を補助するボランティアも募集している。

 問い合わせは、同センター=電0565(48)1108=へ。食料などの送付先は〒470 0353 愛知県豊田市保見ケ丘5の1 フォックスタウン1F。

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