大牟田市で18日、地場企業の合同面談会が開かれ、18社100人の求人に対して、派遣切りの通告を受けた人を含む約140人が参加し、企業の説明を聞いたり、面接を受けたりした。前回に比べて激減した製造業への就職希望者が多く、雇用のミスマッチも浮き彫りになった。
大牟田市や大牟田商工会議所などでつくる大牟田人材確保推進事業実行委員会の主催。参加企業の求人は当初の10社46人に介護職やタクシー会社などが加わった。計18社のうち製造業は3割足らずの5社で、20社の7割を占めた昨年度より大きく減った。
面談会はブースごとに企業が説明会を開催した後、個別面接を行う方式。製造業に人気が集中する一方、タクシー会社は空席が目立った。介護サービス事業者も「業界は人手不足だが、就職希望者は少ない」と手持ちぶさたの様子だった。
求職者には派遣切りに遭った人も。市内の中堅製造業に人材派遣会社を通じて5年間勤めているという男性(51)は昨年末、今月限りでの契約解除を告げられ た。「この年齢だと製造業が正社員として雇ってくれるとは思えない」と話し、実家の農業を手伝いながら職探しを続けるという。
ハローワーク大牟田は「求人が前年同期比で3割以上落ち込んでいる。今後、地元企業には正社員雇用の維持も呼び掛けていく必要がある」としている。
=2009/01/20付 西日本新聞朝刊=
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