2009-01-26

ベトナム政府、日本にレアアースを安定供給の方針

:::引用:::
ハイテク機器の製造に不可欠なレアメタル(希少金属)の中でも特に希少性の高いレアアース(希土類)について、ベトナム政府が日本へ安定的に供給する方針を日本政府に伝えてきたことが25日、分かった。
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 近く豊田通商と双日の2商社がベトナム国営資源会社と合弁会社を設立し、2009年度から大型鉱床の開発に乗り出す。レアアース輸入量の9割を中国に依存する日本にとって、資源の安定確保につながる。

 両国で共同開発するのは、ベトナムの首都ハノイの北西280キロにあるドンパオ鉱床。早ければ11年から生産を始め、約20年間にわたり、日本の 消費量の約4分の1に当たる年5000トンを供給する計画だ。日本側は2社で49%の権益を求める予定だが、「生産されるレアアースの大半は日本向けとな る可能性が高い」(経済産業省幹部)という。

 レアアースは、ハイブリッド車のモーターやパソコン用のハードディスクなどに必要な小型で強力な永久磁石の製造に欠かせない材料で、将来の需要増大が見込まれている。

 ベトナム政府の方針は今月中旬、ベトナム北部・ハロン市で開かれた両国間の政策対話で吉川貴盛経産副大臣らに伝えられた。日本政府は今後、石油天 然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)による地質調査や、政府開発援助(ODA)などを活用した周辺の道路や橋などの整備を通じて資源開発を後押しす る予定だ。


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