2009-01-28

中国国営メディアが日本共産党の復調を紹介

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中国の国営通信社、中国新聞社は26日、日本共産党の党員数が増加し、機関紙「赤旗」も発行部数を伸ばしているなど、同党の復調を紹介する記事を配信した。

  記事は、「1980年に355万部とピークを記録した赤旗の発行部数は96年には164万部まで落ち込んだ。しかし、08年5月から連続8カ月、部数を伸ばした」と紹介。また07年9月から08年12月までに1万4000人が入党し、若い世代の比率が増加中と報じた。

  さらに、日本のメディアを引用して、日本共産党の勢力拡大は雇用問題があると伝えた。

  一方、「前回05年の衆院選の時点と比べれば、赤旗の発行部数は9割程度で党員数の増加も、それほど多いわけではない」として、「国会で共産党の議席数を伸ばすために、これからが肝心な時期だ」との日本共産党員の言葉を紹介した。

  日本共産党の結党は1922年、中国共産党は1921年。ともにコミンテルンに加盟し、当初の関係は極めて友好的だった。弾圧された日本共産党員が中国に渡り、抗日戦に協力した例も多い。

   しかし、1950年代には平和革命論を唱える日本共産党に対し、中国共産党は武装闘争を進めるよう干渉。日本共産党は分裂・混乱した。後に、日本共産党 はフルシチョフを修正主義と批判し、ソビエト共産党と離反。文化大革命期には、中国共産党とも関係が断絶状態になった。1989年の天安門事件でも、日本 共産党は中国共産党を厳しく非難した。

  日本共産党は長年にわたり、中国共産党による干渉や、文革期の中国における日本共産党員への暴 行事件で、中国に謝罪を要求したが、中国側は応じなかった。1990年末に、中国共産党が実質的に謝罪し、両党の関係は正常化した。日本共産党は現在、改 革開放を進める中国の政策を評価しているが、領土問題など両党で見解が一致しない問題もある。(編集担当:如月隼人)

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