ハローワーク合同就職面接会が二十二日、福井市のフェニックス・プラザで開かれた。例年の来場者は四、五百人だが、「派遣切り」などが相次いだこともあって約千二百人が殺到。例年はほとんど見られない外国人も二百人余りが訪れた。
「妻を半年前に日本に呼び寄せたばかりなんだ」。石川県小松市の日系ブラジル人、マツナガ・エジソンさん(23)は、妻のナタリアさん(20)とともに派遣社員として携帯電話の部品製造をしていたが、契約が満了した一カ月前に解雇された。
来日以来、八年間派遣の仕事は途切れなかったが、今回は更新されなかった。時折ブラジルに帰国していたために雇用保険受給の要件も満たせず、収入のない今は姉の家で世話になっている。
会場では通訳と相談しつつブースを回り、「言葉の問題もあってなかなか難しいけど、仕事を見つけて日本に残りたい」と話した。
この日の来場者は、新卒が百人程度で圧倒的に外国人ら離職者の姿が目立った。求人情報誌千冊が開催から約一時間でなくなるほど。離職者相談会も併催した。
参加企業九十六社の四分の一を占めたのは介護福祉関係。ブースを出した福井市内にある福祉施設の女性職員は「景気に左右されない介護福祉は今も人材がほしい」と説明する。
この施設は介護職十人の求人を出したが、成果はゼロだった。職員は「元製造業の方が、単に職がほしいという考えで来られることが多かった。介護への強い気持ちがなくては勤まらない」と話していた。
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