2009-01-27

枯れ葉剤被害 今も ベトナム戦争 ドキュメンタリー映画

:::引用:::

 ベトナム戦争で米軍が使用したダイオキシンを含んだ枯れ葉剤の被害を描くドキュメンタリー映画「花はどこへいった」(二〇〇七年、坂田雅子監督= 写真)が、二月一日に富山市総曲輪のフォルツァ総曲輪で上映される。午前十一時、午後一時半、四時、六時からの四回上映。各回の上映後に坂田監督のあいさ つがある。 (渡辺ゆり)

 枯れ葉剤の被害を受けた子どもたちの自立を支援し、現地でミュージックレストランやマッサージハウスの建設を目指す富山市の草の根NGO(非政府 組織)「アジア子どもの夢」主催。戦後三十年を経た今も、重い障害がある子どもが生まれている現状を知ってほしいと上映を企画した。

 坂田監督が映画をつくったのは、フォトジャーナリストで夫のグレッグ・デイビスさんの死がきっかけ。米軍兵士としてベトナム戦争に従軍した経歴が あり、日本に取材の拠点を移した後も、たびたび枯れ葉剤被害の取材でベトナムを訪れていた夫の死に枯れ葉剤が関係するのではないかとの思いからという。

 約三十年間写真通信社の仕事に携わっていた坂田監督は〇三年の夫の死後、映画制作を学び、現地で夫の足跡をたどりながら、枯れ葉剤の被害者やその家族の様子などを記録した。

 上映を主催するNGOの川渕映子代表は「映画にはベトナムの子どもたちと家族の愛も描かれている。戦争の悲惨さや環境について考え、自分のできることを考えてもらえれば」と来場を呼び掛けている。

 上映時間は一時間十一分。〇八年毎日映画コンクールでドキュメンタリー映画賞を受賞した。

 前売り千円、当日券千五百円。高校生以下無料。電話でのチケット予約も可能。問い合わせは、川渕代表=電話090(8263)7554=へ。 


●●コメント●●

0 件のコメント: