2009-01-21

中国から見た日本の金融危機

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このほど中国紙『東方時報』は、金融危機による景気減速が日本社会にもたらした変化についての記事を掲載した。

  金融危機の下で、ホームレスの人たちがなぜ急増しているのか。これは疑いなく多くの日本人が「目先の快楽におぼれる」消費習慣と関連がある。仕事を失った人々は、貯金がない状況のもとで一文無しになった。

   金融危機によって日本人が汲み取った非常に重要な教訓は、ふだん貯蓄を重視することが非常に必要ということである。最新の世論調査によると、52%の日 本人は10年後には生活はさらに悪化すると見ており、好転があり得ると見ている人はわずか12%で、5年前の前回の調査のデータと比べて、将来の生活に対 する不安が大幅に上昇したことをはっきりと示している。

  生活が悪化すると見ている主要な理由を順番にあげると、税金と社会保険費用の 増加、収入減、社会福祉の悪化である。回答者の80%は自分たちは倹約派に属すると言い、景気の不振に直面している大多数の日本の民衆は倹約を主とするこ とで生活防衛に力を入れていることが示されている。

  インターネット利用者はインターネットで家庭支出の倹約のノウハウをさかんに交 流しており、たとえば、洗濯後の水を利用して床板を拭くこと、子供たちにおやつを買わないこと、男性は酒をやめ、小遣いを減らすこと、入浴は浴槽に入るこ とではなく、シャワーで済ませること、自動販売機で飲み物を買うのではなく、安いスーパーマーケットで買うこと(前者の方が少し高いからである)、レ ジャー娯楽の支出を減らし、映画を見ることもやめ、カラオケショップに行かないこと、家電のスイッチを切る際に電源のスイッチも切ること、できるだけ社交 活動に参加しないこと、できるだけ高価な商品を買わないことなど……がそれであるという。

 このほど中国紙『東方時報』は、金融危機による景気減速が日本社会にもたらした変化についての記事を掲載した。以下はその記事より。

  「新年派遣村」は2009年の日本の新年における最も人目を引くシーンとなり、 1月4日の夜、それぞれ270人と219人が厚生労動省のホールと日比谷公園内のテントの中で一夜を過ごした。

   5日午前、ホールの清掃が始まり、ここで一夜を過ごした失業者および彼らを援助した労働組合の関係者ら約600人が日比谷公園を出発してデモ行進を行 い、人々は「大企業の派遣労働者解雇は許せない」、「意欲のある人たちに就業の機会を提供せよ!」などという横断幕を高くかかげて国会議事堂に向って前進 した。

  事実、ホームレスの人たちはとてもこれくらいの人数ではなく、いくつかのインターネット喫茶も仕事を失った者、ホームレスの 人々が一夜を過ごすところとなっている。日本では、一定の住所がなければ企業に雇用されないため、日本のいくつかのインターネット喫茶店はホームレスの人 々に援助の手を差し伸べたのである。

  インターネット喫茶は通常のインターネット接続、アニメ観賞および飲み物の飲み放題のサービスを提供しているほか、失業者や仕事を探している人たちに長期の宿泊サービスや正式の宛先サービスを提供している。

   宛先サービスはインターネット喫茶店が最近になって売り出したサービスであり、これは仕事を探している多くの人たちにとって非常に役立つ。なぜなら企業 は正式の宛先のないものを雇うことはあり得ないからである。インターネット喫茶店の宛先サービスはホームレスの人々にとっては大助かりであり、彼らはここ で再出発の望みを見つけることもできる訳である。

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