昨年11月の第12回女子留学生日本語弁論大会全国大会(世界平和女性連合主催)で、最優秀賞に輝いた静岡産業大学4年のティッサ・マハディアニ・マリザさん(23)が19日、県庁で石川知事に受賞を報告した。
ティッサさんはインドネシア・ジャカルタ出身で、「日本人に顔立ちが似ている」と言われて日本に興味を持ち、2005年10月に来日した。静岡市 の日本語学校で学んだ後、07年4月に同大3年に編入。焼津市でホームステイしながら、情報学部国際情報学科で主に観光について学んでいる。
8人が応募した県大会を勝ち抜いて県代表となり、全国大会では留学生活が長い大学院生らを抑えて最優秀賞に選ばれた。
スピーチの題は「私の日本留学生活――母の夢、私の夢」。インドネシアしか知らないティッサさんの母親は、ティッサさんに夢を託していたが、同大入学後病気で亡くなった。後悔やショックを乗り越え、日本文化をインドネシアに伝える仕事に就きたいという思いを語った。
3月12日に卒業式を迎えるが、この日はティッサさんの誕生日で、来日する父親と一緒に卒業と誕生日、受賞を祝う。
卒業後は、インドネシアで日本企業への就職を志望している。「富士山や日本平の景色が気に入っている。いつかはインドネシアと静岡、日本を結ぶために日本語学校を開きたい」と夢を語った。
(2009年1月20日 読売新聞)
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