国の外国人研修・技能実習制度で来日し、神戸市の縫製会社で働く中国人女性8人が3日、同市内で記者会見して「3年間で1人当たり約400万円の残 業代が未払いになっている」と訴えた。会社は「正規の残業代を払っていては採算が取れなかった」と述べ、一部が未払いになっていることを認めた。
女性らと一緒に会見した神戸地区労働組合協議会によると、8人は26~38歳で06年2月、国際研修協力機構(JITCO)を通じて上海市などか ら来日。神戸市北区の縫製会社2社で婦人服や子ども服をミシンで縫製する仕事をし、3年目には全員がこのうち1社で働くようになった。
女性らは2社とも、残業が認められない研修生の1年目から残業させ、実習生の2年目からは月平均196時間の残業を強いたと主張。残業時は県の最低賃金で時給890円なのに、約440円しか支払われていなかったという。
昨夏に1人3千円のボーナスが支給されるはずだったが、2千円しか出なかったため、女性たちが協議会に相談した。8人が現在働く縫製会社の担当者は「時給が少なくても仕事があれば彼女たちのためになると思った」と話している。
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