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ワイズ・ヒューマン・リソースは、旧安田生命の出身者を中心に銀行・損害保険関係からもスタッフが合流して旗揚げされ、創業2年目を迎えた少数精鋭の若い企業だ。社内の面々たるや百戦錬磨の経験を積んだ“いぶし銀”のプロフェッショナルぞろいだ。
金融業界に特化した専門職の人材派遣・紹介を柱とする「ヒューマンリソース事業」と、全く新しい形の保険販売代理店の定着を狙う「リスクマネージメントコンサルティング事業」を2本柱に据え、既成の業界に新風を吹き込む。
人材派遣部門は、営業地域や担当業務に強固な補完関係が発揮できるような相手と手を結び、協業体制による収益強化を模索。近畿一円を中心に保険業界向け の転職・人材派遣を手がけるインシュアランス・キャリアキューブ(大阪市北区)と業務提携し、現行の首都圏主体の契約先のさらなる拡大に乗り出した。
社員教育・研修の代行事業にも注力している。やる気を最大限に引き出す工夫や組織の活性化に独自のノウハウを持ったコリマ研修企画(東京都江戸川区)、 ヴィーナスアソシエイション(東京都稲城市)の専門コンサルティング会社2社とも提携しており、2009年度から新カリキュラムによる豊富な研修メニュー を提供する。
保険販売部門は、各社の保険商品を店頭に数多くそろえて、十分に比較検討した上で納得のいく契約ができる「乗合代理店」を積極展開。“保険版”量販店のネットワーク構築を目指す。
「保険はいったいどのプランが最適なのかよく分からない」という消費者の声は依然として多く、保険契約募集に際して今まで以上に説明力を備えた“プロ”が必要。誤った選択をしないように公正・中立な視点で消費者本位のプランを提案するのが狙いだ。
欧米ではすでに一般的な業態となっているが、保険会社の系列が強い日本の場合は、まだ1社専属の代理店が大半を占める。
加瀬道也社長は「日本は保険会社という“メーカー”主導の市場。これからは欧米の乗合代理店のように強い販売力を持った“流通産業”を定着させ、より消費者に有利な条件で商品を仕入れたり、新商品開発に生かしたりしなければならない」と使命感に燃える。
消費者との関係を冷静に振り返ってみて改めて見えてくるものがある。「商品・サービスや人材の質も含めて消費者のニーズが何であり、どう応えていくべきかを考えていく日々」と語る。(中山忠夫)
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【プロフィル】加瀬道也
かせ・みちや 学習院大学経済学部卒。安田生命(現明治安田生命)を経てワイズ・ヒューマン・リソース設立。社名は安田のYs(ワイズ)と人財(ヒューマンリソース)の造語。64歳。千葉県出身。
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【会社概要】ワイズ・ヒューマン・リソース
▽本社=東京都千代田区九段南3の7の7九段南グリーンビル10階
▽設立=2007年11月▽資本金=8000万円
▽社長=加瀬道也
▽従業員数=8人(役職員計)
▽売上高=約1億円(2009年3月期見込み)
▽事業内容=人材派遣業、有料職業紹介業、保険代理店
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2009-02-02
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