外国人を支援するこの地方の団体のメンバーが集まって、「多文化共生リソースセンター東海」を発足させた。東海地方の各団体をつなぐネットワークをつくり、人材や資金の不足という共通の悩みを解決する「中間支援団体」を目指している。
活動の第1弾として、全6回のセミナーを開催中。外国人支援の歩みや外国人が働く現場、ミャンマー(旧ビルマ)難民の現状などをテーマに展開している。今後は9、14、28日に開き、参加者を募っている。
同センターによると、愛知県は全国の都道府県で2番目に外国人が多いが、外国人支援のボランティアは不足している。このため、センターが研修を開いて人材を発掘、育成したい考えだ。
資金難の壁も立ちはだかる。事務局長の河村槙子さん(25)は「支援にお金はかかるが、稼げない分野。支援の気持ちはあっても、資金不足で活動が続かない団体もある」と現状を打ち明ける。解決策として、センターは活動資金を融資する基金の創設を検討中だ。
河村さん自身は、名古屋市内で日本語教室や国籍を問わない交流イベント、子供向けの国際理解教室を開く「多文化共生サークル smile」に所属し、地域に根を張った活動を続けてきた。
その経験を踏まえ、「多文化共生社会はまだ存在しない。未完成のパズルとも言える。いろんな人が一つずつピースを足して出来上がる。センターはそのサポートをしたい」と決意を示す。
同センターの事務所は、4月から名古屋市中村区松原町1、COMBi本陣に開設する予定。
問い合わせは、同センターの土井さん=電090(7677)3449=へ。
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